本庶佑(ノーベル賞)賞金額は?オプジーボはどんな薬?なにガンに効く?保険適用は?

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京都大高等研究院特別教授の

本庶佑(ほんじょたすく)さんが

ノーベル医学生理学賞を受賞!

受賞金額はいくらなの?

「PD-1」を発見し開発した

がん治療薬「オプジーボ」どんな薬?

なにガンに効く?保険適用はされるの?

について調べてみました!

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【目 次】

1.ノーベル賞受賞のニュースと受賞金額!

2.オプジーボはどんな薬?

3.オプジーボはなにガンに効果が?

4.オプジーボの保険適用は?

5.本庶佑(ほんじょたすく)さんのプロフィール

1.ノーベル賞受賞のニュースと受賞金額!

本庶佑氏にノーベル医学・生理学賞 がん免疫治療薬を開発
10/1(月) 18:37配信 産経新聞

スウェーデンのカロリンスカ研究所は1日、2018年のノーベル医学・生理学賞を、免疫を抑制するタンパク質を発見し、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発につなげた京都大特別教授の本庶佑(ほんじょ・たすく)氏(76)ら2氏に授与すると発表した。免疫を抑える働きを阻害することでがんを治療する画期的な免疫療法を確立し、がん治療に新たな道を開いた功績が評価された。

他の受賞者は米テキサス州立大のジェームズ・アリソン博士。

日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで計24人。昨年のカズオ・イシグロ氏ら外国籍を含め計27人となった。医学・生理学賞は大隅良典氏に続き計5人。

現在の抗がん剤は、がん細胞を直接攻撃するタイプの薬が大半を占める。これに対し本庶氏は、がん細胞が人の免疫力から逃れて生き延びる仕組みを阻止し、免疫細胞の攻撃力を高めて治療する全く新しいメカニズムの薬を開発した。

このタイプの薬は「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれ、一部のがんに劇的な効果が確認されており、がん治療を一変させる新薬として近年、世界的に注目を集めている。

本庶氏は平成4(1992)年、免疫を担う細胞の表面にある「PD-1」というタンパク質を見つけたと発表。マウスを使った実験で、がん細胞への免疫を抑えるブレーキ役として働いていることを突き止めた。

このタンパク質に対する抗体をマウスに投与したところ、ブレーキが外れたことで免疫が強まり、がんの増殖が抑えられることを確認。小野薬品工業(大阪)が臨床試験を行い、26年にオプジーボを発売した。既に世界60カ国以上で承認されている。

国が承認した治療対象は当初、皮膚がんの悪性黒色腫だったが、その後に肺がんや胃がんなどに拡大。他の多くの種類のがんでも臨床試験が国内外で行われており、将来はがんの標準的な治療法の一つとして普及が期待されている。

アリソン博士は別のブレーキ役のタンパク質を抑えてがんを治療する手法を1996年に発表し、世界初の免疫チェックポイント阻害薬を開発した。ただ、オプジーボの方が効果や安全性は優れるとされる。

授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金計900万スウェーデンクローナ(約1億1500万円)が贈られる。

さすがは世界のノーベル賞です!

受賞金額についても億を超える

すごい金額だというコトが

(約1億1500万円)

わかりました!

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2.オプジーボはどんな薬?

オプジーボ、どんな薬?=回答・細川貴代
毎日新聞2016年11月17日

免疫の働きでがん攻撃 日本で発見・開発
なるほドリ 「オプジーボ(一般名ニボルマブ)」は画期的(かっきてき)な薬だと聞いたよ。何が画期的なの?

記者 免疫(めんえき)の働きを使ってがん細胞を攻撃する新しい仕組みのがん治療薬です。正式には「免疫チェックポイント阻害剤(そがいざい)」と呼ばれます。がん細胞やウイルスなどと戦う免疫細胞には、攻撃を仕掛ける「アクセル」と、相手が敵か味方かを判断して攻撃を抑える「ブレーキ」があります。がん細胞は、攻撃しようとする免疫細胞のブレーキを働かせて、自分が攻撃されないようにします。がんが増殖(ぞうしょく)するのは、この仕組みのためです。一方、オプジーボは免疫細胞にブレーキがかからないようにすることで、免疫細胞のがん細胞への攻撃力を高めます。

Q どこで生まれた薬なの?

A 免疫のブレーキがかからないようになる仕組みは、本庶佑(ほんじょたすく)・京都大名誉教授(めいよきょうじゅ)が発見し、それを基に小野薬品工業(おのやくひんこうぎょう)(大阪市)が薬の開発の多くを担った日本発の薬と言えます。

Q どれくらい効くの?

A 日本では2014年に発売され、保険適用(ほけんてきよう)されている皮膚(ひふ)がんの一種の悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)と一部の肺がんでは、従来の抗がん剤が効かなかった患者のがんが小さくなるなどの効果が出ています。生存期間が延びるとの報告もあります。免疫の仕組みを使った「がん免疫療法(りょうほう)」は、長く懐疑的(かいぎてき)な目で見られていましたが、科学的に効果が確認され、患者や医療者(いりょうしゃ)の期待が高まっているのです。

Q すごい薬だね。

A ところが、効く人と効かない人がいます。効く人は約2割とされます。また、1型糖尿病(とうにょうびょう)や間質性肺炎(かんしつせいはいえん)、甲状腺(こうじょうせん)のトラブルなど重い副作用(ふくさよう)が出たり、死亡したりする例が出ています。使用の対象ではないがんや、保険では認められていない治療法と併用することで亡くなった患者もいます。日本肺癌(はいがん)学会は昨年12月、患者向けに「すべての患者に有効な『夢の新薬』ではない」と呼びかけました。オプジーボの保険適用は今後も広がり、同じ仕組みの薬も登場する見通しです。患者も医療者も薬のメリットとデメリットを理解し、適切に使うことが求められます。(医療福祉部)

3.オプジーボはなにガンに効果が?

適応癌種(2018 年 2 月現在)
薬剤部医薬品情報室発行

悪性黒色腫
化学療法未治療
化学療法既治療

非小細胞肺癌

腎細胞癌

古典的ホジキンリンパ腫

頭頸部癌

胃癌

オプジーボ関連で3つの適応拡大、用量は原則240㎎に変更
悪性胸膜中皮腫、メラノーマ、腎細胞がん
2018.08.22 https://oncolo.jp/news/

8月21日、小野薬品工業株式会社は、抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名:オプジーボ)について、以下の国内製造販売承認事項一部変更の承認を取得したと発表した。

・がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫への適応拡大
・悪性黒色腫の術後補助療法への適応拡大
・体重換算の用法・用量から固定用量(240㎎)への用法・用量の変更

また、小野薬品工業株式会社とブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、オプジーボと抗CTLA-4抗体イピリブマブ(商品名:ヤーボイ)との併用における「根治切除不能又は転移性の腎細胞がん」への適応拡大、ならびに同適応におけるオプジーボの用法・用量の追加に係る国内製造販売承認事項一部変更の承認を取得した。

オプジーボの保険適用は?

2018年6月29日
回答/高田満雄(全日本民医連薬剤委員会・薬剤師)

厚生労働省は、保険診療に使う医薬品の公定価格(薬価)を2年に1度見直します。今年4月の改定によって、「薬は変わらないのに薬局の窓口で支払う値段が変わった」という方もいるかもしれません。今回は薬の値段の仕組みを解説します。

●オプジーボを契機に

今回の改定の準備の論議では、オプジーボというがん治療薬が注目を集めました。オプジーボは患者が比較的少ない皮膚がん限定で2014年に保険適用されました(当時は100mgあたり約73万円)。その後、患者が数万人規模の肺がんに対象を拡大し、売上が50倍に。1人あたり年間3500万円もの費用が保険財政を圧迫しているとして、「皆保険制度の存続の危機」と社会的な問題になりました。緊急の措置として昨年2月に薬価が半額に、さらに今年4月の改定では約28万円へとトータルで60%以上も引き下げられたのです。

オプジーボは、そもそも保険適用された時点で皮膚がん以外への臨床試験が進められており、「適用拡大を見越して薬価を設定すべきだったのでは」という指摘もあります。いずれにせよオプジーボの高い薬価を契機に世間の注目が集まり、厚労省は「薬価制度の抜本改革」に着手しました。

4.本庶佑(ほんじょたすく)さんのプロフィール

本庶佑(ほんじょ・たすく) 1942年、京都市生まれ。60年に京都大医学部に入学後、学部在学中から、日本の生化学のパイオニア的存在だった早石修教授(故人)の研究室に出入りし、門下生となる。71年に同大大学院を修了。

米国留学などを経て79年、37歳で大阪大教授に就任。84年に京大に移り、クラススイッチやPD-1などの免疫分野の研究で大きな成果を上げる。2005年に同大名誉教授、特任教授。17年5月から現職。神戸市の神戸医療産業都市推進機構理事長も務める。

朝日賞(82年)、ベルツ賞(85年)、ベーリング・北里賞(92年)、ロベルト・コッホ賞(12年)、京都賞(16年)など受賞多数。14年には、東洋のノーベル賞と呼ばれる台湾の「唐奨」を受賞した。00年に文化功労者に選ばれ、13年に文化勲章を受章した。

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